小石川歯科医師会

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ごあいさつ

 小石川歯科医師会の歴史は古く、小石川地区の歯科医師が毎月5日に会合をもつことから5日会の名前のもと、学校歯科保健などいろいろな活動をしていたそうです。そして大正9年(1920年)、小石川歯科医師会は、東京都歯科医師会の小石川支部として正式に歯科医師会として誕生しました。
 このように80年をこえる歴史に支えられる小石川歯科医師会は、会則にあるように医道の高揚、歯科医学・医術の進歩発達、公衆衛生および予防医学の普及向上をはかり社会福祉を増進することを目的にしております。ですから歯科医師会の会員は、この目的に賛同し、地域の社会福祉のため協力を惜しまないとする歯科医師の集まりといっても過言ではありません。

 区民と歯科医師会とのつながりは、何といっても良質な歯科医療の提供で結ばれます。会では、新しい学術情報をとりいれるための講演会をできるだけ多く開催し、会員相互の情報交換、厚生労働省や上部団体が作成した診療ガイドラインなどを会員にいち早く情報伝達をはかり、地域のみなさんが安心して会員歯科診療所に受診でき、強い信頼関係ができるよう励んでいます。

 もうひとつのつながりは公衆衛生活動です。口の中の病気の多くは予防が可能です。保健サービスセンターや保育園などで行っている子どもたちの歯の健診、成人歯科健診、高齢者のための口腔機能向上プログラム、在宅寝たきり者のための予防相談事業、学校で行っている歯科健診など地域にとってとても大切な仕事を会員の先生方の協力によって行っています。治療事業もあります。休日の突発の歯の痛みなどに対応できるように休日応急歯科診療、障害者のための歯科治療なども行っています。

 今後取り組まなければならない課題として二つ上げることができます。一つは新しい歯科疾病構造の変化に対応することです。昔はむし歯の洪水時代ともいわれ、早く見つけ早く治療することが歯科の仕事でした。その後の歯科医学の進歩とともに口腔内細菌がむし歯や歯肉の病気に大きなかかわりをもつことが分かり、毎日のケアにより歯の病気の数も減り、歯を失う人も減り始めました。このような歯の病気の罹患状態が変わった今、大切なことは治療から予防へのシフト、食・話など口の機能の重視、そして綺麗な口を作ることです。歯科医院ではこれら新しいニーズに対してかなり対応できるようになっていますが、一方患者さんの方では痛くならないと歯医者に行かないという固定概念を持つ人がまだ多くいます。予防・食・話の機能向上・綺麗な口づくりは皆さんと一緒に進めてゆくもので、これからは多くの人に口の大切さを理解してもらい、痛いところがなくても歯科医院に相談に訪れたり、定期的な検査を受けに来ることが当たり前の地域になることを願っています。そうなればまた新しい小石川地域独自の区民―歯科医師・歯科スタッフとのつながりが出来上がってくるかもしれません。まず最初に我々が行うことは、地域の人に“口についてのお話”ができる場を多く作ることと考えております。
 このような大きな目的をもつと、次に赤ちゃんからご老人まで幅広い口腔保健のつながりをもてるプログラムを作る必要があります。そして、それを着実に実行してゆかなければなりません。そこで二番目の課題になりますが、その活動を協力してくれる地域の歯科医師の先生方を増やすことです。小石川歯科医師会の会員を増やすことで、区民と歯科医師会とのつながりをより強め、歯科保健の充実を地域あげて進めることができます。小石川地域は東京の中心でもあり、日本の中心でもあります。いろいろな分野で先駆的な立場を取っている地域であることを自負し、歯科保健の世界でも小石川独自の姿を作り、常に他の地域の模範になれるよう努力してゆく所存であります。

小石川歯科医師会 会長 高橋義一