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肝(きも)のすわった頼れるやつ
江戸川橋界隈の神田川沿いには老舗といわれる鰻屋さんが何軒かある。鰻重は、蓋を開けるときの緊張感がたまらない。湯気を感じるような温かいぬくもりの中、艶をもった蒲焼色のうなぎの雄姿が現われる。箸でつまみ口に・・・。“ああたまらない” 下手な芸能人が料理番組で最初の一口の後のお決まりの仕草がでてしまう。そんな思いをもって鰻屋の暖簾をくぐったのだ。肝焼きが3本出てきた。3種類の肝焼きが登場した。真ん中はいつもの肝焼き、手前は確かかしら部分と言っていた。奥に鎮座するのがなんと正真正銘レバーの肝焼きであった。今まで肝焼きでも肝吸いを60年間食べてきたが、ずっとレバーだと思い込んでいた。鰻のレバーは想像したよりさっぱりした味であった。

肝といえば、肝のすわったやつというのはどこにもいるものだ。当然口の中にもいるとの話になる。肝焼きの串を手に持ちながら、「肝が据わっているといえば親知らずだよ」と力説する。 「いや、横に生えて顔を腫らしたり、抜かれたりで、どちらかというと不良系で頼りにならない。」 口のなかで大切な歯は第一大臼歯を推薦しよう。6歳臼歯とも呼ばれ、今では小学校に上がる前から生え出す子どもが多い。かみ合わせの中心だし、咀嚼の力も強い。この歯こそ“肝の据わって頼れる歯”と誰もが認めるだろう。この肝のすわった第一大臼歯にも欠点がある。かみ合わせの溝が深くてむし歯になりやすいのである。特に下の第一大臼歯はすごくむし歯になりやすい。顔を出したら注意で、気をつけないと完全に生えきる前に虫歯になってしまう。甘いものへの注意は勿論、奥まで届くように意識した丁寧な歯磨きが大事だ。溝が深い場合は、歯医者さんに行って溝をシールするシーラント予防も考えてみよう。この大切なやつをむし歯から守って、美味しいうなぎを食べようではないか。

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