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紫陽花まつり

 梅雨にはいり、雨の日が多くなる。それほど降っていないので傘をもたないで出ると、小さな雨粒で思ったより濡れる。そんな雨の日は紫陽花が似合う。紫陽花の花言葉は移り気、つぼみから散るまで花の色が何回か変わってゆくからである。最近みる紫陽花は色も鮮やかで立派なものが多く、紫陽花という漢字名が似合う。でも私には“あじさい”という名前の方がすんなり入ってくる。
 中学生時代、極楽寺の西ヶ谷という谷戸で過ごしていたが、隣の家の庭や道端に“あじさい”をよく見かけた。白っぽい運動靴をはき学生服と白線の入った帽子をかぶった中学生が田舎道を歩く風景にでてくる“あじさい”は決して立派でもなく、なぜか淡い色で、生活環境の中でも地味な存在だったのである。

 話はかわるが、紫陽花と文京区となると、白山神社をあげることになる。白山神社の境内から白山公園にかけて3000株が咲き誇るといわれている。そして今文京区の花の5大まつりの一つである紫陽花まつりが開催中である。万歩計を携えて、さっそく春日経由で白山へと歩く。近づくと人が多く集まっている。境内に入ると更に多くの人でにぎわっている。露天が立ち並び、たこ焼き、焼きそば、焼き鳥、氷などを売り、その前は人だかりだ。鮎の塩焼きとかマグロのカマ焼きなんかも売っていた。なるほど、近くの商店街が一致団結して盛り上げているのだなと感じる。

 白山神社の紫陽花祭りは歯ブラシ供養でも有名だ。古来から歯痛止めの神様で庶民に信仰されていたこともあり、今でも珍しい歯ブラシ供養として残っている。平成の始めの頃か、歯科医師会も歯の衛生相談で協力し私も参加したこともある。まだ20年も経っていないことだが、これもひとつのよい思い出だ。

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