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歯磨きのソムリエ?

 ソムリエといえばワイン。レストランにゆくと「今日の料理にはこのワインがあいますよ」とワイン音痴の我々に料理にあうワイン選びのお手伝いをしてくれる。こんどは「歯磨きのソムリエになる!?」と一風変わったテーマの講演会に参加した。「歯磨きのソムリエ」、“何それ”と思うが、すぐ想像はできる。人によって口の形、歯の形、唇の形、歯肉の形が違うので、合った歯ブラシを選ぶということだろう。講師はよく知っている後輩で、埼玉県で歯医者さんをやりながらK社の研究員に採用されて歯磨き研究をしている。

 講演を聞くとなるほどと思う。口の形だけではなく、虫歯予防のための歯磨き、フッ素を上手に効かせる歯磨きなどでも大きな違いがある。例えばフッ素入りの歯磨き粉の効果を期待する場合は1グラム、2センチほどのせるとのことで、俗にいわれている毛先に少しでは足りないみたいだ。歯磨き会社の回し者かと思わせるが、フッ素の反応の話をきいて「ふむ」と納得する。歯の間にどれだけ毛先が入るかも、簡単な金属の装置で体感させてくれたりもした。こうなると確かに一人一人治療より時間をかけて、「あなたの歯磨き選び、時間をとってゆっくりご相談しましょう」てなことになろう。

 大げさに考えると、歯がまだ生えてきていない赤ちゃんは別にして日本人一億二千万の口は、自分にあった歯磨きを求めている。歯医者さんと歯科衛生士さんが日本中で歯磨きを教えているが、どうも教わったとおりにはやってないみたいなので、この際歯科と関係のない一般の人にソムリエになってもらうとよいかもしれない。試験をやって等級をつける。小石川歯科医師会認定“歯磨きソムリエ”、いや“歯磨きマスター”か、いや“マスター オブ オーラルケア”の称号の方が格好がいい、なんて一人会場で空想の世界にひたっていた。

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